【owners】インタビューを撮り始めたキッカケ
- kaidohonoda
- 2023年5月28日
- 読了時間: 4分
更新日:2月18日
2022年11月6日、気まぐれでインタビューを回しました。
仕事関係で Google Pixel 7Pro をギフティングしてもらったので、カメラ機能を試してみたいな、くらいの思いつきで。スマホのマイクだけでは音が酷いのは知っていたため、お手頃な指向性マイクを購入し、週末の撮影に臨みました。
インタビュイーは、90歳間近の祖父。

祖父は「有限会社 小野田工務店」の創立者。いまは親父が継いでいます。有名な会社ではないですが、丁寧な仕事で、紹介は常にあって仕事には困っていないようです。僕は98%くらい、継がないと思います。
起業に執着があるわけではないですが、ものづくりをしていた祖父、親父の血が流れているからか、自分で何かを創ることは好きです。
ずっと頭の片隅で、祖父に「なんで小野田工務店を創ったのか?その経緯は?」を、聞いてみたいなと思ってたから。せっかくのいい機会だなとも思って、インタビューに付き合ってもらいました。
そしたら、インタビューから2ヶ月後、2022年12月27日、祖父が他界しました。
この動画を世に出すつもりも無かったので、撮影してから、ずっとPixelの中に放置してました。
だけど、正月、家族で集まるタイミングに向けて、一種の運命みたいなものを感じながら、その動画を編集しました。
インタビューをした時は、この動画の撮れ高はそんなにない、と思っていました。
なんでかと言うと、何を聴いても仕事の話しかしないから。笑
Q:人生を変えた出会いはありますか?
A:建築関係が好きだったので、変えたことはない
Q:大切にしてきた人は誰ですか?
A:作業場の機械。笑
「機械!?いや、もっとゆきさん(祖母)の話してよ!」って、内心思ってたので、仕事ばっかりの内容に、ちょっと期待外れ感を持ってました。
ただ、この動画を編集していて発見したことは、本当に 「人生」=「仕事」 の人だったんだな、ということ。そして、なによりその仕事をやり切って、人生に悔いはない、と言い切っていたこと。
それは十分な撮れ高。笑
というか... そもそも回答に期待をしている時点で、僕の頭の中のインタビュー内容しか生まれないってことなので、そんな狭いスケールで撮影していては、つまらないものしかできない。これではダメだと実感させてもらいました。
その質問に対して、その人がパッと頭に思いつく、そのままの回答に、今が宿っているので、それがどのような形であれ、そこ価値があるってことです。
準備してしまっては、その価値がなくなる。
そんなこんなで、僕自身、発見もさせてもらって、編集した動画を、お正月に家族に見てもらいました。
まずは、みんな驚いてくれてて、「こんな動画撮ってたんかい!」と。
撮っててよかったなと思うことの1つめは、生前のおじいちゃんの想いを、皆改めて知れたこと。
生きてて悔いがない、やり切ったと聴いていたから、僕はそこまで悲しくなかった。家族のみんなにも、何かしらは伝わったのではないかと、勝手に思ってます。
おじいちゃん、本当にお疲れ様!ありがとうございました。
そして、こっちは予想してなかったのですが、妹が、この動画を見て、転職を決めたこと。
自分は、仕事をバイトの延長線上で捉えていたが、こんなに何を聴いても、仕事の話しかしない。彼にとって、仕事は人生をかける価値のあるものだった… 自分ももっと、仕事を楽しむべきでは?
という感じで、23年4月からエンジニアから、営業職にガラッと職種をかえ、仕事を楽しんでるみたいです。(その行動力も、あっぱれよ笑)
これが僕はとっても嬉しかった。
誰かの人生のプラスに(なるかわかんないけど)貢献している。そんなものを、僕がいることで生み出せているなら、
もっと正確にいうと、核はすでに1人1人が持っているので、それが誰かに伝わって、人生を1mmでもプラスにできる。そんなことができているなら、これは十分、僕が生きている意味になる。
セルフインタビューは、まずは自分のために、そして、周りの、さらには見ぬ誰かのために、予想もつかないプラスをもたらしてくれるかも知れません。
ということで、これからもインタビューを撮り続けていこうと思ってます。
2023.05.28
※ このブログを始めるのに、すごい時間がかかってしまった。笑






